孤独死今昔
2023/02/16
「孤独死」とされる現象は新聞報道という形ではあるが,明治時代から存在するらしいです。
「孤独死」という言葉は1970年代に生まれ,初めて社会問題として指摘されました。
やがて1995年~2000年頃になると,阪神・淡路大震災により被災した人々の孤独死が多発したことで,孤独死という問題はメディアに再度注目されたようです。
このことによって国民の関心を呼ぶに至った。さらに2000年頃からメディアなどで頻繁に孤独死問題が取り上げられ,2010年からは「無縁死(NHK『無縁社会プロジェクト』取材班,2010)」という言葉も生まれた。
言うまでもなく,孤独死は無縁死の中核を成すものです。
また,こうした報道とは別に,高齢者が生活をする上で,孤独死という問題が実感として迫ってきたことが分かる。
内閣府の調査(内閣府,2010)によると,60歳以上の高齢者(内閣府の調査では60歳以上を高齢者としている)のうち,16.6%は孤独死を非常に身近に,26.3%が孤独死をまあまあ身近に感じており,計42.9%もの高齢者が孤独死を身近に感じていた。
続く内閣府の調査(内閣府,2014)によると,60歳以上の単身世帯では,孤独死を身近な問題としてとても感じるが14.6%,まあ感じるが30.8%で,計45.4%の高齢者が孤独死を身近に感じていた。
一方,60歳以上の夫婦二人世帯の場合では,孤独死を身近な問題として感じるが3.3%,まあ感じるが11.3%で,計14.6%の高齢者が孤独死を身近に感じており,単身世帯と夫婦二人世帯ではかなりの差が認められたことが分かる。
さらに平成27年度版高齢社会白書(内閣府,2015)によると,65歳以上の一人暮らし高齢者の14.5%が孤独死を身近な問題としてとても感じる,44.6%がまあ感じると化され,孤独死の対策が喫緊の課題となっている。
「孤独死」「孤立死」は周りのご家族よりも、ご本人が不安になっている事の方が多いものです。
ですが、子供に心配をかけたくない、迷惑をかけたくないとの親心から、より一層孤独になってしまったいるケースも耳にします。
もしもの時に後悔の少ないよう、ご家族との連絡を少しでも早くとっておきましょう!!