愛知県、三重県、岐阜県 「遺品整理・生前整理の進め方(やること)」
2022/04/20
今回は、お客様の検索時に多いキーワードからそれに沿った内容を書いていきたいと思っております。
まずは、遺品整理・生前整理の際に、これに続くキーワード「やること」「やることリスト」「進め方」「相続放棄」について記述します。
1)遺品整理と生前整理で業者に任せるか否かの判断
遺品で残された家財の物量が多い少ない(家の1部屋程度or実家全て)によって、自分たちでやるのか、それとも遺品業者に任せるのかという判断が、かなり変わってきます。
整理するところが、1部屋などの家財物量が少ない場合は、整理と家財撤去は自分たちで何とか出来ると思いますが、逆に家財量が多い場合や、階層が高い場合、搬出距離が長い場合、ご親族が高齢、男手が少ない場合は、重い物の搬出や廃棄が難しくなるので、遺品整理業者に頼んだ方が良いと思います。
これは、最初家族だけで遺品整理をし始めるのですが、タンスや冷蔵庫などの重い物を動かせず、その町の分別方法や廃棄方法も判らず、結果途中で業者に依頼する方が多いからです。
もちろん、業者に依頼するとお金はかかりますが、3カ月から半年、長い方は1年も家財の撤去に時間が必要な為、労力と時間を、お金に換算して業者に依頼されると良いと思います。(業者は、物量にもよりますが、1日~2日で作業を完了します)
ちなみに、見積は分別搬出する家財量と廃棄代で金額換算するので、3LDK~4DK等の一般的な一軒家で約40~60万が平均的な金額となります。(廃棄代含む。庭の不要物、屋外倉庫等の撤去も含む)
2)生前・遺品の家財整理時にやること
次に業者に任せる場合含めて、自分たちで進められる事を述べてゆきましょう。
基本的には、不用品は後から分別すればよいので、以下の4つの物を見つけるようにしましょう。
①形見として取って置く物(生前の場合、親が大切にしている物、ホームなどで必要な物)
②故人の通帳や印鑑等、後に遺産相続等で必要な物
③すぐに使える物
④リサイクル品として売れる物
上記を見つける事を最優先してください。
この時に重要なのは、不要な物や、後からもしかしたら使うかもしれない物?に時間を割かないようにしましょう。
これは時間を浪費するので、無視することが整理の早道だからです。
同様に、遺品の思い出にふけると思いますが、これも時間を浪費しますので注意し、持ち帰った後で思い出してください。
また形見品も可能な限り少なくした方が良いと思います。
次に不要な物(要らない物)は、ゴミ袋等に入れず、先の4つだけを見つけ、別の場所にまとめてください。
なぜ、ゴミ袋に入れないのか?という点ですが、業者に任せる場合、分別が間違っていると廃棄の際、処分場等で廃棄を拒否される場合があり、遺品整理業者が再度ごみ袋の中を分別し直す必要が出てくるので、無駄な努力になる可能性が高いからです。
また、必要物だけを先に出しておくと、残った物は不要物だけとなるので、ゴミ袋の中に入れる時も、分別だけ考えればよいので作業が早くなります。
上記の①と②の必要性は述べませんが、③は自分たちで使うモノで、④は売れる物という意味ですが、正直に申してこの④の判断は難しく、整理の時間があまり無く後々業者に任せる場合は、④も無視しください。
この理由は2つありますが、買取がしっかりしている遺品整理業者の方が、高値で買ってくれる場合が多いからです。
1つ目の理由は「買った時に高価だった物が高く売れると思い込んでいる人が多い」と言う事です。
例を挙げると、桐や紫檀・黒檀のタンスや家具、宝石類(金などの金属は除く)、絵などは、あまり値がつかない場合が多い物です。
実は買取額は、売る際に需要があるのか、希少性が高いのか?の2点で金額が付きます。
よって買った際の価格ではないのです。
2つ目の理由は、買取の目利きである遺品整理業者自らが、不要物の分別の際に買い取れる物と、棄てる物を分別するので、お客様が選ぶよりも買い取れる物を見つけてくれる確率が、はるかに上がるからです。
遺品整理業者も、買い取って売れなかった場合は、お金が無駄になり、ゴミとなるので、買取品の分別は必死にするからなのです。
但し、家に来てくれる買取業者は、あまりお勧めできません。交通費無料と謳っていても、買取額から引かれますし、引かれてもお客様には判らないからです。
私共が過去のお客様から聞いた話では、ほぼ二束三文で買いたたかれ、根こそぎ持っていかれるだけなので、要注意です。
以上で、遺産相続やホームで必要な物と、使ったりする必要品を取り出したら、後は不用品(又は買取可能品)だけになるので、遺品整理業者に頼むか、自分たちで搬出撤去をするのかを判断してください。
またどうしても見つからなかった物は、業者に頼む際に指示すると分別の際に見つけてくれるでしょう。
きちんとした遺品整理業者は、不要物の中でも「重要物」と思われる物は一旦残して、お客様に判断を仰いでくれます。
3)相続放棄について
これは、親が住んでいたところが賃貸なのか、それとも持ち家(マンション)なのかで少し変わってきます。
「賃貸物件の場合」
賃貸のアパートなどは、基本的に「原状回復」つまり住む前の状態に戻す必要がありますので、故人の家財(動産)を撤去し、リフォームをする事になります。これは、相続人や保証人が行う事になると思います。
賃貸物件の場合で、相続放棄をされる場合ですが、相続者が故人の部屋の有価物を持ち出し、自分の物、又は売却をしなければ、故人の物を遺品整理業者に処分してもらうのは、遺産相続にはならない(*1)と言う事なので、相続放棄をしても、きちんと対応したい場合は、整理をしたほうが賃貸物件(大家様)に迷惑を掛けないと思います。(*1:但し、遺産相続、放棄に関しては、事前に弁護士にご相談ください)
退去の際は、アパートに最初から設置されていた物(アパートの所有物)を撤去すると保証をする必要が出るので、エアコン、照明、湯沸かし器など、元々の設置物が何なのか?も確認しておくとよいでしょう。
「持ち家の相続を放棄する場合」
持ち家の場合、その家に誰か親族が住む場合であれば、先の賃貸物件と同じように、不要家財の撤去と特殊清掃、リフォームを行います。
しかしながら、誰も住まない場合や、故人に借金がある場合、相続した土地家屋が金額が安く維持費や売却で赤字が出る場合に、相続放棄を考えると思います。
親族が、何らかの理由で、その家を相続せず放棄した場合ですが、一見相続放棄したので「何もしなくても良い=放置していても良い」と思われがちですが、実はそうではありません。
実は相続を放棄しても法的には「相続人は、次の管理者が見つかるまでは、その家屋を管理する責任がある」のです。
相続人が何人もいる場合も同様で連帯責任となる事から、下手をすれば相続人の子供までその責を負う事になってしまいます。
もちろん、相続放棄しているので、誰かにその家屋と土地を売却するのではなく、引き取ってくれる誰かに「譲渡」する事になります。
ただ、一般的に事故物件の家屋や土地を引き取ってくれるケースは非常に稀です。(引き取り手に延滞の税金の支払いが移る。国や自治体は、事故物件でなくてもまず引き取ってくれません)
これは相続を放棄するような事故物件の家屋や土地なら尚の事です。
また、台風や火事や地震などの災害や、自然でも倒壊が起こり近所の家屋に何らかの損害を与えた場合「相続人が、損害賠償をする必要」があるのです。
ここまで記述すると分かると思いますが、相続を放棄してもメリットはほぼ無く、売却益も入らず、責任だけは残る事になるのです。
よって、相続人は相続をして、家財の撤去、解体、そして売却(又は譲渡)を速やかに進めたほうが、手間とお金はかかりますが、その後の最終的な法的な責任を逃れることになるのです。
最後になりますが、必要な物を見つけたら、後はお金をかけて業者に依頼するか、自分たちでやるかの2択です。
自分たちでやる場合は、労力と時間は必要ですが、無料です。
業者に依頼すると、1軒屋で約2日程度で終わり、買取や捜索、そして残す物の代理発送や、引越しまでやってくれます。
また相続放棄は、賃貸物件の場合は、残った土地家屋の責任が無いので、まだ負担は軽いのですが、持ち家や持ちマンションの場合は、相続放棄しても責任が後からついてくることからお勧めは致しません。
こころテラス東海は、家財撤去、買取、解体、土地マンションの売却、車バイクの売却など遺品・生前整理のほぼ全てに対応します。
お困り事があれば、是非お声をお掛けください。
お役に立てるよう努力いたします。