愛知県 岐阜県 三重県対応の特殊清掃業者「特殊清掃の対応範囲」①
2022/05/04
今回は、特殊清掃といってもその業務内容が広い事から、どんな内容を対象にしているのかが判り難く、お客様からご質問を受ける機会も多いので、今回はこころテラス東海が対応可能な場面含めて記述いたします。
特殊清掃の各事例ごとの簡単な内容を以下に記述します。
1)孤独死現場
金額は、亡くなった場所にもよりますが、体液の広がり(範囲)や、床材への浸み込み度、敷居や壁面への浸み込み度により、撤去や削る範囲が広いほど高くなります。
これは、体液が素材(建材等)の中に浸み込んでしまうと、表面を洗浄しても中から臭いが出てくるので、これを撤去又は防臭塗料等で塞ぐ必要があるからです。
特に、部屋と部屋をまたぐ敷居の上で亡くなられた場合や、浴室と洗面の間で亡くなられた場合等、つまり建築物が複雑で、床まで体液が浸み込みやすい箇所は、撤去はもちろん、撤去後のリフォーム代も高額になる傾向があります。
(例:敷居上で亡くなられた案件ビフォア)
(例:アフター)体液が浸み込んだ建材を全て撤去し、コンクリートを削り、塗料を塗布しています。リフォームは最初からの造作となります。
逆に、ベッドの上などで亡くなられ、床まで体液が浸透していない場合は、その汚染物だけの撤去となるので、金額としては低くなります。
また、浴槽の中で孤独死され、湯船に入ったままで腐敗された場合が、排水を詰まらせないように撤去する事が非常に難しく高額になると思います。
基本的に室内での特殊清掃は、家財を撤去してからの作業となります。
これは、撤去後に臭いが付着している部屋全体(窓、壁、床、敷居等)を洗浄するためと、消臭剤を隅々まで散布するためです。
但し、アパートなどで隣室や近隣住民に臭いの苦情を防ぐ場合や、御遺族が室内に入り故人の物を捜索したいと言うご希望がある場合は、初期対応もやっております。
初期対応は、ハエの駆除、体液の付いた汚染物のみを室内から可能な限り撤去することで、臭いの元を無くし、隣室や廊下に臭いが漏れだすのを防ぐレベルの作業です。
よってこの後、遺品捜索などして、家財撤去後に本格的な消臭作業に入る事になりますが、日数(人件費、経費)が多くなることから、初期対応をすると割高になる場合もあります。
2)火事現場
マンションなどのコンクリート建築物で火災が発生した際に、煤を除去し、オゾン脱臭をした後に、塗料を塗布します。
煤を削り除去する際に、大量の粉塵が出る事や、削り取り作業自体が非常に重労働で日数もかかることから、非常に高額な作業です。
但し、火災現場は罹災証明を取り、火災保険が下りるので、これで充当するのが一般的です。
(火事現場ビフォア) (火事現場アフター)
3)ゴキブリや害虫の大量発生した現場(ゴキブリ屋敷)
ご依頼を頂くケースが多いのが、ケアマネージャー様やヘルパー様からで、「ゴキブリが多く、介護者の健康が心配である事と、ヘルパーさんがその家に行くのを嫌がる」という内容です。
ゴキブリの駆除、ルーム清掃を致します。
但し、ゴキブリの糞を洗浄できない部分や素材(ベニヤ等)や、あまりに傷みが酷い箇所は、清掃できない場合もあります。
これは、清掃よりも交換の方が安くなるという意味です。
(ゴキブリが大量発生した流し) (アフター:清掃後) (食器棚裏の大量のゴキブリ) (ゴキブリ糞が付着した流し)
(アフター:清掃後)
4)飛び降り、自殺現場、事故現場
飛び降りの場合は、比較的、発見から実施までの時間が早いので、身体の破片等を除去し、血を洗い流すのが一般的です。
ただ、近くに水栓がないと対応が出来ない場合があります。
自殺現場も、事故現場(犯罪等の事故)の場合は、警察の鑑識が入って、DNA鑑定や、現場の封鎖が解けないと見積や作業に入れない場合があります。
特殊清掃の対応範囲①は以上です。
来週、続きの②をアップさせますので、お読みください。