愛知県 三重県 岐阜県の特殊清掃業者 「オゾン脱臭について」
2022/06/15
お客様より、特殊清掃時のオゾン脱臭について質問されることが有ります。
よく聞く話は、「ある特殊清掃業者のホームページに、臭いが酷くオゾンを2日間通して稼働し続けた。」と言う内容を見たという話です。
これを見たお客様は、“長くオゾンを稼働させれば、臭いが取れる“と思っていらっしゃいます。
但し、正直に申すとこのような内容は素人業者の作業内容です。
基本的に、オゾン脱臭は、消臭剤を部屋中に噴霧し、室内湿度を上げ、温度もコントロールしながら、オゾンと臭いを結合させ、その後部屋の換気をして、外に臭いを出す作業です。
よって、2日間連続で稼働・・・なんてことは、ありませんし、大体1時間~1時間半を1回として作動させ、その後、換気するのが1工程です。
また消臭剤と簡単に書きましたが、死臭に使う薬品、糞尿に使う薬品、消毒効果のある薬品、成分やペーハー(Ph)も様々であり、良い業者は色々な薬剤を試し、使用時には、混合したり、別々に使ったりと工夫を凝らして薬剤を使っております。
また、先のようなホームページの内容を見られ、オゾン脱臭機の安価な物(約1万円前後)を購入され、これだけを使って自ら脱臭を試みようとされるお客様がいらっしゃいます。
正直に申して、まず機械の値段が全く違いますし、一番大事なオゾン濃度も全く違います。
きちんとした業者の物は、1時間でも人が吸えば、致死量になるレベルの機械です。(ペットだと、もっと早く致死時間となります)
よって、安価なオゾン脱臭機だけを、消臭剤なく、単に稼働させても臭いは全く取れません。
また、特殊清掃は、オゾン脱臭機だけで作業するのではありません。
例えば「部屋の中に糞尿があり、これが臭いの元」だとすると、(安価な)オゾン脱臭機だけで臭いが取れると思いますか?
当たり前ですが、糞尿つまり臭いの元がある以上、これを除去しないと臭いは取れません。
また、糞尿が有ったところも綺麗に清掃し、消毒しないと臭いは取れません。
下手をすれば、糞の下にあった床材の中に糞の成分が入り込んでいる場合、撤去するなどの処置を講じる必要さえあります。
要は、特殊清掃は、可能な限り部屋の様々な部分を、ほぼ全て洗浄、拭き取り、乾燥させ、その後消臭剤は様々な薬品を、様々な濃度を変えて噴霧し、最後の仕上げにオゾン脱臭をするのです。
これらから、冒頭の様に、オゾン脱臭機をだけを設置し、何も作業せず、高価な金額を請求する業者を信用してはいけません。
事故現場や孤独死現場での遺品整理と特殊清掃は、経験豊富な業者を選ぶことが非常に重要になってきます。
亡くなったお部屋の中が、ゴミ屋敷になっていても大丈夫です。
故人のプライバシーをお守りします。
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