なぜゴミ屋敷に?
2022/12/09
最近はテレビでもゴミ屋敷の特集などを見かけるようになり、世間から注目されるようになりました。
実は、誰でも自宅をゴミ屋敷にしてしまう可能性があります。
実際に近所の住民や親族など、身近な人の自宅がゴミ屋敷だという方もいらっしゃるかもしれません。
仕事のストレスや配偶者の死別なども原因の一つとされていますが、なかでもゴミ屋敷に陥りやすい人の特徴を知って事前に対策をしましょう。
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捨てるのがもったいないと思う
ゴミ屋敷に住んでいる人の中には、物を捨てるのがもったいない、まだゴミではない、と考えてしまって何も捨てられないという人がいます。
買い物をした時の袋や商品が入っていた箱、裏が白いチラシなどを捨てられないというのは一般的にも理解できる心理です。
ゴミ屋敷にしてしまう人はそういった考えが極端になり、周りから見ると「ゴミ」と言えるようなものでも捨てられず、どんどん溜め込んでしまうのです。
また戦時中の物が手に入らなかった時代を知っていたり、貧しい家庭環境で育ったことで物を捨てることができないというケースもあります。
日常で抱えるストレスが大きい
仕事や人間関係、家族間の問題など、常にストレスを抱えている状態が続くのは精神的に大きな負担となるでしょう。
強いストレスが原因で生きる事に無気力になってしまうと、快適で清潔な住環境に対しての興味がなくなっていきます。
その結果、不衛生でごちゃごちゃとした家に対して不満を感じることもないため、住まいがゴミ屋敷化するのです。
体力の低下によりゴミ捨てができない
エレベーターがない集合住宅に住んでいる高齢者の場合、ゴミを持って集積場まで持っていくことが体力的に難しい、という理由でゴミ屋敷になってしまうことがあります。
また燃えるゴミ・プラごみ・資源回収など、ゴミ捨てのルールに合わせて週に何度もゴミ捨てに行くことが負担となってしまって、そのまま家に溜め込んでしまうケースも。
寂しさから物を集める
一人暮らしで人との関わりが少なく孤独感を強く感じている人の中には、その寂しさを埋めるために家の中に物が増えていく人がいます。
物を手放す事によって寂しさを感じることが耐えられなかったり、物を収集することで孤独感を紛らわせたいという理由でゴミ屋敷が作られるのです。
認知症による判断力の低下
認知症を発症すると、物忘れが激しくなったりルールを理解できなくなることがあります。
曜日を把握することも難しくなるため、ゴミを捨てるという行為自体が難しいものに。
さらに認知症の人の家がゴミ屋敷となってしまう大きな理由として、判断力の低下が挙げられます。
捨てるべきゴミが溜まっていって不衛生な状態を「良くない」と判断することができなくなるので、ゴミ屋敷となった家に住み続けてしまうのです。
人からの世話を遠慮する人
自分で掃除や片付けができなければ家族や知人に頼んだり、業者に依頼して解決するという手段があります。
しかし、人に頼ることが苦手な人には簡単なことではありません。
人の世話になることができないと、自分でできないことはそのままになってしまい、不用品が溜まっていってゴミ屋敷になっていくのです。