デジタル遺品整理とは
2023/03/16
最近増えているのが、「デジタル終活」です。
インターネットを活用する高齢者が増加傾向にあります。
スマホやパソコンには個人情報がたくさん詰まっていて、家族にも見せていなかったり取り扱いに困ったりするものがあります。
次のものは万が一持ち主が亡くなったときに、「デジタル遺品」になり得るのです。
・写真
・メールのやり取り(LINE含む)
・スケジュール
・ネットバンキング
・ネットでの証券取引
・SNS
・サブスクリプションサービス
デジタル絡みのトラブルで特に多いのが、「故人所有のインターネット銀行・証券の口座がわからない」というもの。IDやパスワードがわからず資産の確認ができないという状況だけでなく、そもそもどこの銀行を利用していたのかを家族又は親族が知らないこともあります。
(銀行・証券)
亡くなった時点から預貯金は「相続財産(遺産)」となり凍結されます。
凍結は死亡届が提出されると開始されますが、行政機関から銀行に連絡が入ることはなく、家族から銀行や郵便局に連絡して初めて凍結されるのです。
家族が連絡をしなければ口座は凍結されません。
しかし、インターネットバンキングなどを利用していた場合、IDやパスワードがわからなければ銀行への問い合わせしか手段がないため、結果的には死亡したことを伝えなくてはなりません。
相続が決着すれば凍結は解除されますが、葬儀などですぐにお金が必要なときに故人の資産を使えなくなるのは困るポイントでしょう。
また、分配が終わった後にインターネットバンクが見つかった場合、争い事の原因にもなり得ます。
実際に、何度もパソコンやスマートフォンの中にあるデジタル遺産が判らないというご遺族に出くわしております。
デジタル終活はじっくりと時間をかけて計画的に行うことをおすすめします。