特殊清掃の告知義務(賃貸オーナー様向け②)
2023/08/03
それでは実際に、自分の持っているアパートで孤独死などが起きた場合について考えてみましょう。
【第一発見者の構成】
もっとも多いのが管理者で約27%、ついで親族21%、3番目は福祉関係者約18%です。
つまり、親族ではない人が発見する率が高いのです。
では、もしご近所の人などから大家さんや管理会社に「様子がおかしい」「異臭がする」などの連絡があった場合はどうすればいいのでしょうか?
①警察と親族に連絡しましょう。
そして、かならず警察官と一緒に部屋を確認してください。
もし親族と連絡がとれなければ、保証人に連絡します。
死亡が確認されたら、警察が現場検証などをしますので、警察官の指示に従いましょう。
②遺族に原状回復を依頼
警察による現場検証や身元確認が終わり、遺体が運び出されたら、なるべく早くに室内を現状回復しましょう。
時間が経つと虫が出たり、においが染み付いてしまったりする恐れがあるためです。
現状回復は、まず遺族に依頼します。
遺族がいなければ、保証人にも責任がありますのでそちらに依頼するといいでしょう。
もし遺族がいなかったり、いても相続放棄していたり、保証人もなかったりと、誰にも依頼できない場合は、大家さんか管理会社が自費で原状回復をしなければなりません。
実際の作業は、特殊清掃が必要になることも多いため、専門業者に依頼します。
もし「原状回復といわれても、どこまで何をきれいにすればいいのかわからない」という場合は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」を参考にしてください。
現状では、自然死などで損害賠償請求することは現実的ではないようです。(自殺は別)
これは、亡くなった方の過失ではないと言う事がその理由です。
ご自分のアパートでこの様な自然死が発生する可能性は少なくありません。
まずは、いち早くご相談ください。
私たち心テラス東海は、賃貸オーナー様のご相談も多数承っております。
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